転職後の給与額は前職よりも高くなる?低くなる?
最終更新日:2018年1月12日
転職者の多くが、給与額が前職よりも高くなることを期待しています。
しかし、必ずしも給与が増えるとは限りません。
統計データなどを参考にしながら、転職後の給与の傾向を見ていきましょう。
転職後の給与額に影響を与える要素とは?
転職後の給与額に、影響を与えるものには、転職者の経験や技術、企業の給与賃金システムがあります。
経験や技術が豊富な人は、給料が上がりやすいですし、大企業などに転職すれば年齢や技術に応じた給与の上昇率も大きいので給与が増える可能性が高いです。
逆に、未経験職に転職したり、同一職種でも経験があまりない場合や、中小企業に転職する場合には給与額は少なくなる可能性が高くなります。
基本的にはこのような考えで想定給与額を算定して、面接などで交渉をすればよいでしょう。
面接での給与額の交渉については、「給与額はどれ位を期待していますか?」という質問への回答」を見て下さい。
しかし、転職後の給与額に大きな影響を与えるものがもう一つあるのです。
経済環境が予想以上に転職後の給与額に影響を与える
上記した要素以外で、世の中の経済状況が予想以上に転職後の給与に影響を与えているので、注意が必要です。
当サイト訪問者には20代の人が多いので、25歳から29歳の人が転職したケースの転職後給与額の増減を時系列で表します。
見てもらえれば分かるのですが、転職活動をする年度によって給与が上昇する人の割合は大きく変化しています。
最近では景気回復の傾向が出ているので、転職後の給与額を増加させる人が増えています。
逆に、過去にさかのぼってリーマンショックと言われる2008年の急激な不況が起こった時の値を見てみると、前年に比べて給与が増加する人が急減しているのが分かります。
この様に、世の中の経済状況によって転職後の給与額は大きく変わってくるのです。
転職は、景気が良いときに行うのが良い
転職は企業の倒産などで仕方なしに行うという場合もあります。
倒産がたくさん起こる時期というのは、世の中の経済状況が悪い時期であることが多いです。
この時期に転職をしてしまうと求人が少ないことも多いですし、上記したように転職後の給与額も少なくなりがちです。
逆に、景気が良いときに転職をすれば、求人も豊富ですし、給与額も転職後に増える可能性が高くなるのです。
これらのことを考慮すると、景気が悪い時には転職せずにじっと耐えて、景気が良くなったときに転職をするというのが最もよさそうです。
そうはいっても、景気が悪い時期に転職をしなければならないという場合もありえるでしょう。
そういった場合には、面接での給与交渉においては、控えめな金額を提案する様にした方がよいでしょう。
不況で企業もコスト意識が高くなっているので、給与額を控えめに提案する人の方が採用しやすいと感じるはずです。
逆に、景気のよい場合には、少し強気の交渉を行ってみるのも効果があるといえるでしょう。
好況時は、売り上げが増えていて人材さえ増えればさらに売り上げアップを期待できると考えている可能性もあるので、強気で交渉することで給与のアップ額を増やすことができるかもしれません。
まとめ
上記した要素以外に、転職後の給与に影響を与えるものに転職する人の年齢があります。
当サイト訪問者は、20代〜30代前半の人が多いのですが、この年代の人は企業から求められている年齢で、転職後に給与がアップする可能性が高いです。
こういった要素も考えて、面接での交渉に臨んでみましょう。