転職の際の、迷いや不安を打ち消すにはどうすればよい?

最終更新日:2018年1月12日

転職の際の、迷いや不安を打ち消すにはどうすればよい?のアイキャッチ画像転職活動は人生でも大きな転機です。

様々な迷いや、不安があるかと思うのですが、見方や行動を変えることで前向きに転職活動に取り組むことも可能です。

過去に転職した人が、転職者にありがちな迷いや不安をどの様に乗り越えていったのか、紹介していこうと思います。

自分の可能性をしっかり把握する事で踏ん切りがつく

あるAさんが転職を考えた時のことです。

営業職として3年程勤め営業成績もトップとはいわないものの、常に上位の成果を出していたそうです。

しかし、上司とのそりが合わなくなったことで、給料や仕事内容への不満がいっきに爆発して、退職することにしたそうです。

まずは、インターネットや本を使って転職活動の情報を調べたのですが、転職活動は在職したまま行うほうがよいということで、とりあえず在職したまま転職活動をはじめました。

しかし、ここで大きな葛藤が起こります。

以前から給料や仕事内容で納得できないことが多くあったのですが、いざ転職を考えると、今のまま続けた方がよいのではと考えてしまったそうです。

Aさんに限らず、最近では在職したまま転職活動をする人が多くなっているので、中々転職活動に本腰を入れられずにずるずると現在の企業で働いているという人が多くいるのです。

高卒者が転職活動をする前に考えるべき事」でも書いたように、現在勤めている企業に不満があっても、転職だけを考えるのはではなく、社内で解決できることはないかと考えることも重要です。

しかし、給料や仕事内容についての不満は中々社内だけで解決できないというケースが多いのが実状です。

ここでAさんが取った行動は、このまま在職したまま転職活動を続けていてはいつまで経っても転職できないと思い、これまでまったく取得していなかった有給休暇を取得したそうです。

社内には有給休暇を取得している人が結構いたようで、申請してみると連続で10日の休暇を取得できたそうです。

その10日を使って、面接やハローワークのセミナー、集団面接、人材紹介会社の転職相談や企業紹介など、できる限りのことをしていきました。

それらを通して分かったのが、自分自身の経歴が意外と社外でも評価されるということでした。

時間がある時にだけ、飛び飛びに転職活動を行っていた時には気づかなかったのですが、一気に様々な企業や機関で評価を聞いたことで案外どこの企業でも評価されるという自信がついたそうです。

その10日の間に転職先は、決まらなかったのですが、それ以降に受けた企業では次々に高評価を得ていきます。

どこでも通用するという自信がAさんの面接にも好影響を与えたのでしょう。

最終的には給料もアップし、仕事内容も以前から興味があったアパレル関係の営業職に就くことができて大変満足しているそうです。

Aさんのケースでは転職活動のために有給を取得したのですが、その他の転職者には退職前にまとめて有給を取得するというケースもあります

有給は給料をもらいながら休むことができる労働者の権利ですので、退職してしまう前に有効に使っておきたいです。

Aさんに限らず、転職活動に迷いや不安があるという人は、転職活動に集中できる期間を確保し、自分の市場価値をしっかり把握するという方法も効果があるのかもしれません。

自分が本当にしたかった事に気づく

システムエンジアをしていたBさんが転職を考えた時のケースです。

Bさんは、大学を卒業後、中規模のシステム開発企業に就職、システムエンジアとしての経歴も5年を超えて、プロジェクトでも中心メンバーとして活躍していました。

しかし、5年働いてみて、他の職種の方が合っているのではという漠然とした不安を感じるようになってきたそうです。

大学生の時に就職活動をした時には、システムエンジアやプログラマなどの職種しか考えていなかったので、他の職種についてはほとんどしらなかったそうです。

そこで転職活動とはいわないまでも、他の職種や業界について調べてみることにしたそうです。

調べてみる内に興味を引かれたのが、意外だったそうですが営業職だったのです。

パソコンやシステムに関心があって大学でも仕事でも、そういった方向に進んできたと思っていたのですが、案外そのきっかけが、ちょっとした興味や身近にパソコンがあったといった程度のことだと気づいたそうです。

そして、仕事の中で何をしている時に充実していると感じているのかと考えたところ、システム開発よりもお客さんとの要件定義や様々な提案をしている時だと気づきました。

この事実に気づいた時には少しショックもあったようですが、漠然とした不安がそこにあったのだと気づけたのはよいきっかけだったと今は思うそうです。

ここからが急展開なのですが、転職活動を本格的にはじめたBさんは、まず人材紹介会社に登録するのですが、そこで相談する内に自分も人材紹介会社で働きたいと思ったそうです。

今までは、パソコンやシステムを扱ってきた人が、急に人と企業を結び付ける仕事をしたいと思ったのですから、180度違う業界に転職するようなものです。

しかし、お客さんとの様々なやりとりに最も充実を感じていたBさんにとって、人材紹介会社に勤めることは適正があったということなのだと思います。

その後は、相談した人材会社とは違うのですが、比較的有名な人材紹介会社でキャリアアドバイザーとして働くことになりました。

転職後には、システムエンジア時代の経験を活かして、IT企業と転職者を結ぶ仕事をして今が一番充実していると感じているそうです。

Bさんのように、興味があると思っていたことが、よくよく考えてみると、本当はまったく別の所に本当の興味や充実感を感じるポイントがあったと気づく人もいます

転職活動を行う時には、再度自己分析やこれまでのキャリアを振り返ることになるので、新たな可能性に気づくこともあるかもしれません。

そういった時に、今までと全く違う業界や職種だからと切って捨てるのではなく、詳しく調べてみることで適正があると思えるかもしれません。

また、新卒時に職種を絞って就職活動をした人は、転職活動をはじめてすぐに他の職種や業界について調べるのもよいでしょう。

転職は、前職とはまったく違う職種や業界で働く機会の可能性もあるのです。

まとめ

転職活動で不安や迷いを感じるのは、これまでとはまったく違う考え方や行動をしなければならないからなのかもしれません。

やはり、転職は人生でも大きな転機なのです。

過去のやり方に縛られることなく、新しい方向に大胆に切り替えるということも転職には必要なのかもしれません。

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