年俸制の求人はどこに魅力があるのか?

最終更新日:2018年5月22日

年俸制の求人はどこに魅力があるのか?のアイキャッチ画像求人情報を見ていると、年俸制を導入している企業が時々見つかります。

しかし、一般的な企業は月給制が多いので、未だに年俸制はよく分からないという人も多いのではないでしょうか?

ここでは、年俸制について紹介していこうと思います。

年俸制とは?

日本では長年、年齢や役職によって給与が上昇していく賃金システムが利用されてきました。

しかし、バブル崩壊後の不景気の中で徐々に成果に応じて賃金が決定する必要性が叫ばれ、成果主義と相性の良い年俸制を導入する企業が徐々に増えてきました

年俸制は、前年の実績に応じて1年単位で給与が決定する仕組みです。

単純に言ってしまえば、前年の実績が低ければ年収は減少し、実績が高ければ年収は上昇します。

年俸制では、年初に目標をしっかり定めて、それが達成できたのか、出来なかったのかが非常に重要になってくるのです。

本来はこの様な形が年俸制であったのですが、あまりにも成果主義に偏りすぎると、自分の成果ばかりを追求して、他の従業員への貢献が減ったり、短期的な成果ばかりを求めてしまうという事になります。

そこで、昔からの日本的な賃金システムの良いとこ取りをして、成果だけでなく、経験や年齢を考慮したり、ある程度の補償金額を確保するなどされています。

年俸制の求人に応募する際には、残業代がどうなるのかチェックが必要

年俸制を導入している企業に勤める事になったとしたら、残業代は支払われないと考えてしまうかもしれません。

しかし、年俸制であっても労働基準法で定められた残業代の割増賃金が支払われなければならないとされています

求人情報サイトを見てみると、年俸制企業の賃金についての説明で残業代について詳しく記載されている事はほとんどありません。

ですので、面接を受ける際には、残業代についてはどの様に取り扱われるのかきっちり聞いておかなければなりません

残業代の説明で、「年収の中に残業代は含まれている」と簡単に説明するだけではいけないという事も知っておいて下さい。

きっちり、基本年俸は500万円、時間外労働手当が100万円と両者を分けて説明がなければなりません。

また、残業手当分を残業時間で割った額が、法律で定められた割増賃金を上回っていなければならないという事もチェックしておきましょう。

年俸制を導入すると残業代が逆に高くなることもあるので、企業によっては、残業代の支払いが必要ない、管理職や裁量労働制を導入している職業だけに限っている場合もよくあります。

結局、年俸制の魅力ってどこにあるのか?

基本的に年俸制は成果主義ですので、成果を大きく上げられる人にとっては年収が高くなるので大きなメリットがあります。

企業としても毎年成績によって年収を上下出来るので、成果によって思い切った金額を提示することも出来るのです。

そういった事から、年俸制を導入している職業では高額の賃金を得ている人もたくさんいて、求人サイトの年収例も1000万近くの例をよく見かけます。

しかし、逆に成果が上手く上げられないときには急激な年収減少もありうるので注意が必要です。

安定した働き方を好みがちな日本人にとっては、まだまだ浸透していない働き方といえるのかもしれません。

まとめ

日本ではまだまだ年俸制を導入する企業は少ないというのが実情です。

しかし、バリバリ実績を上げているような人にとっては、年齢や役職などで少しずつ給与が上昇するこれまでの賃金システムに納得出来ない人もいるでしょう。

そういった人であれば、年俸制を導入している企業に転職活動をして、交渉で高額の年収を目指してみるのも良いのではないでしょうか。

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