高卒から入社後、早期で転職活動をするのは不利でしょうか?
最終更新日:2018年6月29日
高校を卒業してから入社後に、仕事内容への不満などから直ぐに転職活動を考える人は意外と多いものです。
短期間の就業経歴しかない場合、転職活動には、どのような影響があるのでしょうか?
第二新卒を受け入れる企業が増加し、以前より転職がしやすい環境が整っている
以前は、短期で転職活動をする人は根気が無かったり、長く働くことができないと見なされて、転職活動で不利になることが多かったです。
しかし、入社後3年以内に転職活動をする人は随分昔からたくさんいて、大卒で3割、高卒で5割近くいました。
この人達も転職活動をして新しい職場で働いてきたわけですが、転職先では、
- 一度転職をしているので、次はないと思って頑張って働くことから定着率が高い
- 前職で基礎的なビジネスマナーやビジネス知識を身につけていることから、次の職場で直ぐに働ける
というケースが多かったのです。
こういった特徴があったから、徐々に短期で辞めた人への評価が上がり、企業からの需要が増え、3年以内に辞めた人を第二新卒と呼ぶなどして、第二新卒市場が転職市場において盛り上がりを見せるようになってきました。
こういったことから、短期で辞めた人への求人は以前よりも多くなっていますし、人材紹介会社も利用できるなど、転職活動がしやすい環境が整ってきています。
短期で辞めようと思っている人は、今の職場で不満が何なのか明確にしたい
転職活動を行う人はなんらかの不満を前職で抱えている人が多いのですが、短期間で離職する人はどこに不満があるのかをはっきりさせてから転職活動をしたいです。
転職活動は、今ある不満を改善することが主な目的で行うはずですから、不満がなんなのか、今の職場内で解決できないことなのか、については考えておきましょう。
待遇に関して不満があるという場合なら、短期の就業経験しかない人への待遇はどこもそれ程良くないですし、人間関係の不満があるという場合なら、次の職場でも同じ状況に出くわすことになる可能性があります。
不満を明確にしないまま、何となく嫌だからということで転職活動をして、次の企業でも直ぐに嫌になった場合、早期の離職が続いてしまうので、経歴はどんどん悪くなってしまいます。
気軽に転職ができる環境が整ったとはいえ、自分なりにきっちり考えて転職活動をすることは忘れないようにしましょう。
辞められる方の企業は不満が大きい
転職者を受け入れる企業の、短期離職者への見方は以前と比べ随分変わったと紹介しましたが、転職される側の企業の短期離職者への見方は変わっていません。
経費をかけて、研修を受けさせ、基本的なビジネスマナーや知識、経験を身につけさせて、いざ働いてもらおうと思った矢先に転職をしていかれるのですから、不満は大きいものです。
辞める際には、きっちり退職理由を説明して、少しでも相手の納得を得られてから転職をするようにしたいです。
引き継ぎ作業などが必要な場合にも、次の担当者が困らないように引き継ぎノートを作ったり、仕事内容をきっちりと伝えて、自分がいなくなっても問題が起きないようにしておくようにしましょう。
早期離職では、円満退職は中々難しいかもしれませんが、心がけ次第で相手も納得してくれるはずですから、しっかり対処しておきましょう。
まとめ
転職のしやすい環境が整ったとはいえ、退職にともなっては、様々な手続きが必要となることが多いので、アドバイスをもらいながら転職活動をすすめることが必須です。
人材紹介会社やハローワークのアドバイザーの人と相談をしながら、進めて行くと良いでしょう。