転職活動をする前に雇用形態について再考しよう
最終更新日:2018年6月29日
皆さんの多くが、正社員を目指して転職活動を行うと思います。
しかし、仕事をするための雇用形態は、正社員だけではありません。
契約社員や派遣社員などもあるので、それぞれの雇用形態には、どういったメリット・デメリットがあるのかを知って、選択肢の一つとして検討してみてほしいと思います。
雇用形態別のメリット・デメリット
正社員に転職するメリット・デメリット
正社員に転職することの最大のメリットは、就業期間に期限がないということにあります。
他の雇用形態で採用された場合、特殊な職業を除いては、3年を上限とした雇用期限が設けられています。
しかし、正社員は、就業期間に「期限の定めなし」とされ解雇されるか、自己退職する以外に辞める必要はありません。
期限に定めがないことで、収入が安定し、将来設計を描くことができるので、家族を支える立場にある人に向いている雇用形態といえるでしょう。
一方で、正社員は企業にとってのコア人材であることから、責任の重い仕事を任されたり、資格を取得したり、技術を身につけるなど自己啓発を期待されたりします。
また、他の雇用形態で採用されている人たちをまとめるリーダーとして、マネジメントも行わなければならないことも多いです。
こういった責任が重いことをデメリットと考えてしまう人には、あまり向かない雇用形態といえるかもしれません。
派遣社員に転職するメリット・デメリット
前職である程度経験を積んでいる人でしたら、派遣社員として転職することは、それほど難しいことではありません。
派遣社員は即戦力として活躍してくれることを期待しているので、元正社員として働いていた人は歓迎されることが多いです。
派遣社員として働くことのメリットは、働く時期や時間にある程度の融通がきくことです。
派遣社員として働く場合、多くの仕事で、3年以内の契約期限がありますので、契約を満了すれば後は自由に過ごすことができます。
また、時間についても残業などがあることは少なく、夕方5時になればなんの気兼ねもなく退社することが可能です。
こういったメリットから、女性の人や、気軽に働きたいという若者に人気のある雇用形態といえます。
一方、デメリットとしては、契約期限があることで、収入が安定しないことです。
派遣の雇用形態には、派遣元に常時雇用されて、派遣先に派遣されていない時でも給料が出る形態もあるのですが、専門的な技術を身につけた人だけが利用できることが多く、多くの派遣社員は派遣先が見つからないと無収入になります。
また、契約が切れるたびに新しい仕事を探す必要があり、需要が少ない場合には、中々採用されないということもありえます。
こういったデメリットも考慮しながら、派遣社員も検討してみるとよいでしょう。
契約社員に転職するメリット・デメリット
契約社員とは、専門的な技術や知識をいかして、企業と個別の契約を結んで働く雇用形態のことです。
これまでの就業において、技術を身につけたという自信があり、ある程度自由に働きたいという人に向いている仕事といえます。
どこでも通用する技術を身につけていたり、個人としてブランドを築いている人などには、高額の契約を結ぶ事も可能な夢のある働き方でもあります。
契約社員のメリットは、専門技術を武器に企業と個別に契約を結ぶことになるので、報酬が高額になりやすいことと、就業期間、就業日数、曜日を自由に決めて働けることがあります。
もし、個人で事業を興しているなどしても、空いている曜日に契約社員として企業と契約をして働くことなどもできます。
一方でデメリットとしては、派遣社員と同じく最長でも3年以内という契約期限があるので、契約満了となると仕事はなくなります。
また、派遣社員の場合は、派遣元が仕事を紹介してくれるのですが、契約社員の仕事は自ら探さなければならないために、転職活動が長引くこともありえます。
アルバイトやパートへ転職するメリット・デメリット
派遣社員や契約社員よりもさらに時間に余裕を持って働きたい、収入はそれほど高くなくてもよいという人はアルバイトやパート社員になるというのもよい選択です。
アルバイトになるメリットは、仕事内容がほぼ固定されていて、責任の重いしごとさせられることがほとんどないことや、週毎にシフトを組むことができるので自由な時間を確保できることです。
専業主婦になる場合で、少し収入が欲しいというような人にはアルバイトに転職するとメリットを受けることができます。
一方でデメリットとしては、仕事に単純作業が多いため、技術力や知識面で成長するということがなく、次に正社員に転職することがあった場合に苦労することがあります。
また、収入面では、派遣社員に比べても時給がかなり低くなってしまうので、時間の拘束に特に問題がない場合には、派遣社員になった方が高額の給料がもらえます。
まとめ
ここまで様々な雇用形態を見てきましたが、個人の希望に合わせた働き方ができる雇用形態が用意されていることが分かったのではないでしょうか。
絶対に正社員と考えていた方も、一度他の雇用形態についても考えてみるとよいのではないでしょうか。