近くに住んでいる人を採用する企業が増えている!?
最終更新日:2018年1月25日
前職では、通勤に2時間、3時間かかっていた人もいるかもしれません。
しかし、最近の企業の傾向としては、近くに住んでいる人を優先して採用したり、優遇する傾向が出てきているようです。
なぜなのでしょうか?
会社の近くに住んでいる人を採用する理由
最近、近くに住んでいる人を積極採用したり、近くに移住してくれる人に住宅手当を厚くするなど、優遇をする企業が増えています。
その理由には、以下の様な理由があるようです。
- 近くに住んでいる方が、不足の事態に対応しやすい
- 通勤手当が必要なくなる
- 仕事という感じで働いてほしくない
最近の仕事は、何時から何時と時間が決まっていない働き方が多くなってきているので、会社の近くに住んでいる人の方が対応がしやすくなってきています。
また、残業や深夜労働をする人が増えているので、終電などを意識しなくてよい人はそれだけ価値があります。
従業員自身も近くに住んでいる方が、通勤に要していた体力を仕事に活かすことができたり、通勤ストレスを和らげられたりと満足度が高くなることも多いようです。
企業が採用している手当で最も多いのは、通勤手当
企業によってはコスト意識から、近くに住む人を優遇するという場合もあります。
従業員に支払っている手当に関しての統計結果があるので、見て下さい。
図からも分かるように、企業が支払っている手当で最も多く採用されているのは通勤手当です。
通勤手当は、企業の約90%が支払っているのですから、ほとんどの企業が支払っていると考えられます。
通勤手当は法律上は支払い義務がないのですが、ここまで多くの企業が支払っているということは、従業員からの要望が相当強いのだと思います。
仕事に行くために必要な費用ですから、通勤費が出て欲しいのは当然かもしれません。
しかし、企業から見ればコストになるので、できるだけ省きたいという思いも出てきます。
通勤手当を支払っていない企業が、なぜ払わないのかについての統計結果もあるので、見て下さい。
最も多いのが、交通費がかからない通勤圏で働ける者のみを採用しているからとなっています。
それ以外の理由に関しても、できるだけ交通費を支払いたくないという理由が含まれている印象があります。
近くに住んでいる人を優遇する傾向にある背景には、通勤費へのコスト意識が影響している可能性はありそうです。
転職者も、近くの企業に応募すると有利になる可能性がある
上記してきたように、近くに住んでいる人を優遇する企業が増えてきていますし、以前からも優遇まではしなくても採用において有利になっていたはずです。
こういった傾向があるので、転職活動の際には、住んでいる場所から近い企業の採用選考に参加したり、面接で近くに引っ越すことが可能ということをアピールすると効果があるかもしれません。
特に中小の企業では、コスト意識が高いので、近くに住むことができるのであれば、大きなメリットを感じてもらえるはずです。
それ以外にも、地方企業の場合は、近くに住んでくれる人が地域にも貢献してもらえるなどのメリットがあります。
面接での一つのアピール材料として、利用してみるとよいでしょう。
まとめ
会社の近くに住んでいる人を採用する理由として、「仕事という感じで働いてほしくない」ということを紹介しました。
この理由に関して、意味がよく分からないと思う人もいるかもしれませんが、ベンチャー企業や比較的新しい企業の経営者には、仕事をできるだけ楽しんでほしい、という思いを持っている人が多いです。
長時間の通勤をしてから会社に行くようでは、仕事に対して、気軽さや楽しさを感じる余裕はないのではないでしょうか。
カジュアルな働き方が増えてきて、会社にも親しみを感じてほしいという経営者の思いが感じられる理由です。