終身雇用制度はこれからも続いていくのか?

最終更新日:2018年1月30日

終身雇用制度はこれからも続いていくのか?のアイキャッチ画像日本では、バブル期のなごりがいつまでも続き終身雇用が一般的と考える人が多くいました。

しかし、失われた20年とも言われる長期の景気後退期の中で徐々に成果主義が広がっていき、年功序列と共に存在した終身雇用制度も崩壊してきていると考えられています。

今後も成果主義が広がっていくという見方が多いようですが、終身雇用は消えていくのでしょうか?

現実的には、終身雇用は減っていくという見方が多い

当サイトを訪問している人のほとんどが高卒から就職して転職を考えている人だと思います。

そういった皆さんには、終身雇用なんて既に存在しないと考えている人も多いのではないでしょうか。

私自身の感覚としても、終身雇用を採用する企業は減少していくという認識なのですが、他の人はどの様に考えているのでしょうか?

ここで、厚生労働省が行った、終身雇用に関してのアンケート結果(2006年)があるので見ていくことにしましょう。

終身雇用が続くと予想する人は、16.1%。転職が一般的になると予想する人は、83%。

見て貰えれば一目瞭然なのですが、83%にも及ぶ人が今後、転職をするのが一般的となると予想しています。

データは、2006年と少し古いのですが、最近の転職市場の盛り上がりを考えると転職が一般的になるという予想はあながち間違っていなかったように思います。

今後も転職市場は盛り上がりを見せていくと予想されるのですが、転職が一般的になると予想していた人たちの理想にはおもしろい結果が出ています。

理想は終身雇用?

こちらのグラフは、終身雇用の行方の理想について質問したアンケート結果です。

終身雇用を理想とする人は、58.5%。転職を理想とする人は、40.6%。

先ほどのアンケート結果では、転職が一般的になると答えていた人が圧倒的であったのに、理想では終身雇用を選ぶ人が58.5%と6割近くになります。

終身雇用のメリットとしては、勤務先が一緒なので住居が変わらない、同じ同僚と働き続けられるので気楽、要領がわかりやすい、転職活動をしなくても良いなどがあります。

今現在の日本人の性格では、転職をしてどんどんキャリアップをしていくというよりは、安定している事が理想と考える人が多いのだと思います。

しかし、現実問題として考えてみると、新興国企業がどんどん競争力を付けていく中で日本の企業がいつまでも安泰でいられる保証はなくなってきているので、転職が一般的になると予想してしまうのだと思います。

将来的にどちらに振れていくのかと考えると、やはり転職が一般的になっていくと思われるので、しっかり仕事の中でキャリアを築いて転職に備えるという考えは必要であると思います。

まとめ

日本人の安定志向や日本企業は世界で最も長寿企業が多い事を考えると、今後も終身雇用のようなあり方をする企業は残っていくと思います。

しかし、環境として以前よりも競争が熾烈になっているのは間違いないので、終身雇用が保障されているのではなく、競争に勝ち続けることで結果的に終身雇用になったという形になるのでしょう。

終身雇用、転職、どちらを理想としていようと、仕事においてしっかり成果を出してキャリアを築いていくという視点は誰もが必要になってきます。

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