高卒転職者が、転職活動を退職する前にすべき理由
最終更新日:2018年6月29日
転職活動には、『退職してから転職活動を行う方法』と、『退職せずに働きながら転職活動を行う方法』があります。
近年では、退職せずに転職活動をする人が増えているのですが、高卒転職者の皆さんにも働きながら転職活動をすることをおすすめします。
退職してからの転職活動は、妥協や焦りが生まれやすい
退職してから腰を据えて、転職活動に取り組みたいという人もいるかもしれませんが、退職後の転職活動にはそれほど余裕がありません。
退職前に貯蓄を十分にしていて、何ヶ月も無職で問題ないという状態であればよいですが、そうでなければ、退職後は失業給付金だけで生活しなければならないですし、失業給付金の支払われる期間には期限もあります。
多くの方が、学生時代を終えて直ぐ就職して、今回はじめて転職活動をするという方でしょうから、収入が途絶えるかもしれないというプレッシャーにさらされたことがある人は少ないと思います。
しかし、実際に経験してみると、予想以上にきつい状態であるというのが分かると思います。
また、世間からは無職者として扱われるので、少し肩身が狭い思いをしなければならないというのもつらいところです。
こういったプレッシャーにさらされながらの転職活動では、早く決めなければという焦りから、妥協で転職先を決めてしまうという人も少なからずいます。
妥協で決めてしまっては、転職をしたにも関わらず、転職前よりも良くない企業だったということになりかねないので、退職後の転職活動はおすすめできないのです。
退職しなくても、転職しやすい環境が整ってきた
以前であれば、転職活動には手間がかかることが多く、退職してからでないと転職活動をするのは難しいという状況がありました。
しかし、今現在は、インターネットや様々なサービスの充実により、以前に比べて退職せずに転職活動を行いやすくなっています。
今では、インターネットがあれば、どこでも求人を探すことができるので、よい求人が出てくるまで退職をせずに求人情報を探し続けることも可能です。
また、転職の斡旋を行う人材紹介会社もたくさん存在しているので、そういったサービスに登録して条件さえ伝えておけば、自分で探す必要もなく、条件に合った求人情報を紹介してもらえます。
今現在は退職前に転職活動をする人が多いですから、こういったサービスのセキュリティはきっちり確保されているので、転職活動をしている事実が外部に漏れることはほぼ無いといえるでしょう。
このように、企業に在籍したままでも転職活動ができるので、慌てて辞めてしまう必要性はほぼなくなっているといえるのです。
今でも、退職してから転職活動を行った方が良い人とは?
便利な世の中になっていても、退職をしてから転職活動を行った方が良い人はいます。
それは、退職後に職業訓練を受けたり、学校で勉強をしてから転職活動をする人です。
こういった人は、企業に在籍したままスクールに通うのは時間的にかなり厳しいので、退職をしてしまったほうがよいでしょう。
職業訓練は在職中に受けることもできますが、有料のものが多くなります。
一方、退職した無職者の場合は無料で受けられることが多いです。
職業訓練を受けている間(3ヶ月から1年くらい)は、失業給付金をもらえる期間が延長されるので、生活費に困る可能性も低くすることができます。
国は、無職者に技術を付けさせ、できるだけ早く就職させて、失業率を下げることを目標にしているので、退職して無職になってしまったほうが、勉強をしたい人にとっては有利になりやすいです。
まとめ
ここまで見てきたように、退職前に転職活動を行うことにはメリットが多いです。
転職活動を行うだけであれば、退職前に行うとよいでしょう。
しかし、中には、退職後に長期の旅行をしたり、勉強をしてから転職活動をするというような人もいます。
そういった場合は、計画性が大事になるので、退職前に、退職後の生活や転職活動のプランをよく考えておくとよいでしょう。