転職活動前に高卒から学歴を上げるために、再度学校に通う意味はあるか?
最終更新日:2018年1月25日
高卒という学歴に満足ができず、企業を退職してから学校に通おうと考えてる人もいます。
すぐに転職活動を行わずに、学校に通うことに意味はあるのでしょうか?
学歴別の生涯賃金などを参考に解説していきます。
今勤めている企業の、給与規定をチェックしてみよう
学校に通ったとしても、給与待遇や将来昇進できる範囲が今の状態と変わらないのではあまり意味はありません。
ですので、今勤めている企業の給与規定をチェックしてみて、どれだけ学歴が上がれば、どれくらい待遇が変わるのかを知っておきましょう。
同じ業界の企業では同じような給与規定が採用されていることが多いので、他の企業に転職をしてもそれ程大きく変わることはないはずです。
チェックしてみて、少しの待遇の差しかないと思ったなら学校に通わないという選択肢もありますし、大きな差があるようでしたら学校に通う意欲も増すはずです。
また、高卒の人、専門卒の人、大卒の人、院卒の人などで、先輩がどういった役職を得ているのかも確認しておくとよいでしょう。
まだまだ、学歴によって昇進範囲が限定されていることも多いので、先輩の役職をチェックすることで自分の将来就くことができる役職の上限も知ることができるはずです。
こういったことを調べてから、学校に通うかどうかを考えるとよいでしょう。
学歴別の、生涯賃金の統計結果を見てみよう
賃金規定は企業や職業によって違ってくるのですが、日本全体の学歴別生涯賃金の統計結果があるので参考に見てみることにしましょう。
2012年男性の学歴別の生涯賃金(退職金含む)
中卒 2億980万円
高卒 2億3,220万円
高専・短大卒 2億4,820万円
大学・大学院卒 3億1,810万円
学歴別の生涯賃金統計結果によると、中卒と高卒で大きな差があり、大卒とそれ以下でも大きな差があることが分かります。
一方で、高卒と高専や短大卒では生涯賃金でも1,600万程の差しかないので、生活実感として差を感じることはほとんどないレベルといえるでしょう。
つまり、高卒から社会人になって再度学校に通う場合、給与額だけを重視すると、大学を卒業しないと学校に通った意味を実感するのは難しいかもしれません。
しかし、これはあくまで平均的な統計結果ですのでこれだけを参考にしてはいけません。
専門学校などに通って資格を取得し、年収がかなり増えるようなケースもあるので、必ず大学を卒業しなければいけないと考える必要はないでしょう。
また、大学を卒業するには、私立で4年間の学費400万円ほど、生活費も含めると1,000万円近くの貯金が必要になるので、それだけのお金を準備できるかも考慮しなければならないでしょう。(奨学金や親元から学校に通うことで費用を抑えることはできる)
統計結果は、大学に行くのにお金はかかっても、それに見合う生涯賃金のアップは期待できるということを理解するための材料として利用するとよいでしょう。
まとめ
当サイトを訪問している人は若い人が多いので、統計結果などからも今から学校に通うことには意味があるといえるでしょう。
ただし、仕事をしながら資格を取得したり、失業保険をもらいながら職業訓練に通うという方法もあるので、自分に最も適した方法を探してみるようにしましょう。