高卒転職者の転職は難しい?プロが教える転職成功の秘訣

最終更新日:2018年10月26日

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高卒で就職をした人が、転職活動を行う場合、以下のような疑問を持つ人が多いです。

  • 「高卒だと転職活動が難しい?」
  • 「年齢が若い転職者を雇う企業はある?」
  • 「スキルや資格は必要?」

そこで、この記事では、こういった疑問に答えながら、高卒転職者が上手に転職活動を行う方法を転職活動支援のプロがアドバイスします。

1.高卒転職者でも転職はできる!その理由とは

1-1.人手不足の業種が増えている

求人を探すとたくさんありますが、その中でも「人手不足」の業種に目を向けてみると転職への道は近づくかもしれません。

従業員が不足している企業の割合。男女計。正社員43.9%。非正社員29.5%。
出典:帝国データバンク 「人手不足に対する企業の動向調査」2017年1月

帝国データバンクの、「人手不足に対する企業の動向調査」(2017年1月)によると、企業の43.9%で正社員が不足しています。

正社員が不足している企業の業種別割合は、以下のようになっています。

  • 「放送」           73.3%
  • 「情報サービス」       65.6%
  • 「メンテナンス・警備・検査」 62.9%
  • 「人材派遣・紹介」      60.8%
  • 「建設」           60.1%
  • 「家電・情報機器小売り」   58.3%
  • 「運輸・倉庫」        58.1%
  • 「専門サービス」       54.8%
  • 「自動車・同部品小売り」   54.2%
  • 「電気通信」         53.8%

非正社員では29.5%となっており、正社員と非正社員の両方で上位にあがったのは「メンテナンス・警備・検査」と「人材派遣・紹介」です。

人材不足の業種に含まれる企業に応募することで、高卒転職者も転職ができる可能性を高められます。

1-2.20代後半から30代前半は転職しやすい!

キャリアコンパスの「転職できた人の年齢別割合」というグラフをみてもらうと、20代後半~30代前半での転職者の数は他の年齢層に比べるて圧倒的に多くなっています

転職できた人の年齢別割合。2015年下半期。24歳以下、7.4%。25~29歳、37.4%。30~39歳、27.0%。35~39歳、13.9%。40歳以上、14.3%。
出典:キャリアコンパス「20代働き世論調査

企業は、社会経験やビジネスに関する知識などがついてきた、20代後半から30代前半の転職者を必要としています。

コミュニケーションも取れるようになっているので、新しい職場での仕事も教えやすいこの年代が好まれます。

ある程度のキャリアが積まれてきたこの年代の転職者は、経験を踏まえた転職活動ができるようになるので、高卒転職者も転職活動を有利に行えます。

1-3.転職者を優先採用する企業が多い

厚生労働省が行った、平成27年転職者実態調査の概況によると、今後3年間の採用予定者で『転職者を採用したい』という事業所割合は52.6%となっています。

これらの事業所のうち、

  • 「転職者を優先して採用したい」 33.2%
  • 「新卒者を優先して採用したい」 12.2%
  • 「どちらともいえない」     54.7%

という統計結果が出ており、新卒者より転職者を優先して採用したい企業が多いことがわかります。

今後3年間に採用予定の転職者・新卒者の割合。転職者を優先して採用したい、33.2%。新卒者を優先して採用したい、12.2%。どちらともいえない、54.6%。
出典:厚生労働省「平成27年転職者実態調査の概況

企業が転職者を優先して採用する理由は、

  • 経験を活かし即戦力になるから
  • 専門知識・能力があるから
  • 職場への適応力があるから
  • 離職者の補充のため
  • 幅広い人脈を期待できるから

などが多いです。

専門職や技術職では、「経験を活かし即戦力になるから」「専門知識・能力があるから」といったことが重視されます。

一方、事務職や販売職、サービス職などの場合は、「離職者補充のため」「経験を活かし即戦力になるから」といったことが重視されます。

いずれの職種においても、転職者は「即戦力」であることが重視されているので、採用試験では、これまで築いたキャリアをしっかりアピールすることが重要です。

企業の規模別にみると、「転職者を優先して採用したい」という割合は、中小企業ほど高く、「新卒者を優先して採用したい」という割合は大企業ほど高いです。

中小企業にも目を向けて転職活動をしていけば、高卒転職者も早い段階での転職ができます。

2.高卒転職者で、採用されるのが難しい人の特徴

高卒転職者で、採用されるのが難しい人の特徴のアイキャッチ画像

これ以降では、高卒転職者の中で採用されるのが難しい人の特徴をあげていきます。

この中の項目に当てはまらないように注意しながらみてください。

2-1.服装や姿勢が乱れている

スーツが以前使ったままで、しわしわになっていたり、ホコリや汚れがついている。

アイロンがけをして、ホコリなどをとりのぞき清潔感のあるものを身につけましょう。スーツの色は、黒・紺・グレーを選び、鞄やベルトなどの小物類も綺麗なものを身につけましょう。

汗臭さや・口臭、香水のつけすぎに気づいていない。

制汗スプレーや、着替えなどの準備をし、面接に向かう前には歯を磨いておきましょう。過度につけすぎた香水の匂いに、自分では中々気づかないこともあるので、香水はできれば使用しないでおきましょう。

面接官の前での姿勢が横柄で、表情が硬い。猫背になっていたり、体が斜めになっている。

椅子に座った際の姿勢を鏡でチェックしたり、笑顔の練習もしておきましょう。面接官の話を聞く際は、背もたれにもたれかからないようにしておきましょう。

2-2.自己分析が足りていない

自己分析をほとんどせずに、転職活動をおこなう。

自分の強み・弱みをはっきりとさせ、自分がどのような仕事ができるのか、どのような人間なのかがわかっていないと、アピールしようがありません。書籍などを利用して把握しておくようにしましょう。

自己分析結果に頼りすぎる。

自己分析結果に頼りすぎると、自分はこういう人間であると決めつけてしまう場合があるので、あまり過信し過ぎないようにしておきましょう。

2-3.志望動機の内容が薄い

志望動機の内容がネットにあるような定番の言い回しになっていて、どの企業にも使えるようなものになっている。

企業研究をしっかりし、その企業でどのように働きたいのか将来のビジョンが伝わるように履歴書に書きましょう。定番の言い回しでは、面接官の心には響かないので、自分の言葉で話せるようにしておきましょう。

企業研究をする際には、

・企業ホームページ
・口コミサイト
・企業SNS
・合同説明会

などを利用して、情報収集ができます。

2-4.覇気がない

下を向きがちで、面接中ずっと目を合わさない。

下を向いたままだと、自信がなく働く気がないように見えます。面接官は「本当に採用しても良いのか?」と思ってしまいます。日頃から、目を合わせて話すよう心掛けておき、明るい印象を持たれるようにしておきましょう

聞き取れない小さな声で話し、表情も不安そうな顔つきである。

やる気がないように見られるので、声のトーンを普段より少し上げて、はきはきと話すように心掛けましょう。面接官に、不安そうで「大丈夫かな?」と思われたら、マイナスでしかないです。少しリラックスして笑顔を作れるよう、口角を上げる練習もしておきましょう。

2-5.本気度が伝わらない

将来のビジョンがない。

「会社のためにスキルアップをしたい」のような、今まで以上に成長したいなどの、熱い気持ちが伝わる面接ができるようにしておきましょう。

自己アピールできていない。

「他の応募者と自分はここが違う」「自分の優れている点を見てほしい」といった思いを、積極的にアピールしましょう。面接官は「自分をよく理解しているし、一緒に働いてみたい」と思うようになり、採用に近づくでしょう。

2-6.前職の不満を言う

「前職では休みもない」「残業代がつかない」「人間関係がうまくいかなかった」といったマイナスの内容を言う。

前職に悪いところがあっても、面接で言うのはやめましょう。面接の際に聞かれた場合は、前職で得た経験や知識など、今後に活かせるポジティブな内容を話せるようにしておきましょう。

2-7.待遇面ばかりを気にする

「土曜出勤はありますか?」「有給休暇は取得できますか?」「ボーナスはどれくらいですか?」といった内容の質問ばかりする。

質問をすることも大事ですが、「労働条件がよければどこの企業でもよいのか」と思われてしまいます。面接官から話題を振られた時に聞くようにしましょう。

2-8.若者言葉を使ったり、言葉尻がおかしい

「マジ」「ヤバイ」「〇〇ってゆうかー」などの友達口調である。

社会人経験があるので、普段の友達と話すような口調は論外です。良いことを話していてもマイナスイメージが残ります。日頃から話し方に注意をして、面接で話す際にも、口調に注意をして話すように努めましょう。

敬語が話せない。

面接官が、フランクに話してくれる企業もありますが、年上の可能性もあり、会社の先輩や上司になる人間です。初対面の方とは敬語で話すようにしておいてください。そうすれば、敬語も自然に出てくるようになります。話し方や会話術の書籍なども出ているので、参考にしてみるとよいでしょう。

3.高卒転職者が、採用されるためのコツ

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「採用されるのが難しい人の特徴」では、当てはまる点がなかったでしょうか。

次は、面接を何度も行ってきた経験を元に、採用されるためのコツを紹介していくので参考にしてください。

3-1.第一印象を良くする

面接では、最初の数秒で採用か不採用が決まると言われ第一印象がとても重要です。

人は第一印象を決めるときに見た目を最も重視するとされ、メラビアンの法則によると、

  • 視覚(目で見た)情報  55%
  • 聴覚(耳で聞いた)情報 38%
  • 言語(話す内容)情報  7%

という割合で人を判断します。

つまり、9割は目と耳から入ってくる情報を優先していて、話す内容については、7%しか重視されていません

また以下のグラフは、面接で採用担当者が求人者を見る際に、第一印象で重視しているポイントを最大3つまで選んでもらった結果です。

こちらでも、ほぼ目と耳から入ってくる情報が重視されています。

採用担当者が面接で重視するポイントは?態度・仕事20%。話し方(話すテンポや身振りなど)20%。表情18%。あいさつ14%。身だしなみ(服装・持ち物・髪型など)9%。目線9%。声のトーン・大きさ4%。入室・着席の仕方1%。その他5%。
出典:マイナビ転職 「採用担当者が重視するポイントは?

面接を受ける際は、態度や仕草・話し方などに注意すれば、面接官から好印象が得られます。

応募者が最初に面接で訪問した際、企業は会社に入るところから、態度やあいさつができているかを見ていることが多いです。

来社時の受付での対応や、面接時のあいさつや受け答えなどがちゃんとしているかで、面接を有利に運べるかが変わることがあります。

受付での受け答えは、はっきりと大きな声で話しましょう。

面接時には、

  • 顔の表情がこわばっていないか
  • 目線が下を向いたままではないか
  • 身だしなみが整っているか
  • 姿勢が正しく保てているか

に注意しながら、第一印象が良くなるように面接に臨みましょう

3-2.職務経歴書を「読んでもらえる書類」にする

企業に応募する際、応募書類の中身が重要です。

企業によっては、面接の前に書類選考をする場合があり、職務経歴書を面接官に「読んでもらえる書類」にしておく必要があります。

どれだけ優秀な人材であっても、職務経歴書が読みづらくて分かりにくければ、面接官は読む気にすらならないからです。

そこで、職務経歴書の書き方のポイントを少しあげていきます。

職務経歴書の書き方のポイント

  • 書類は2枚程度にまとめ、長々と書かない
  • 社名や資格などは省略しない
  • 誤字脱字をなくし、読みやすいように句読点を入れる
  • フォントを揃える 
  • 段落を入れ、改行する

職務経歴書を書く際は、以上のことができているか必ずチェックしましょう。

また、職務経歴書では以下の項目が重視されます。

職務経歴書では、どの項目を重視していますか?(最大3つまで選択)仕事内容82.0%。仕事への取り組み姿勢47.0%。成果(実績・周囲への影響)43.0%。取り組んだ期間34.0%。仕事を通じて学んだこと29.0%。役割(役職など)22.0%。規模(プロジェクトの予算・商品の値段・一緒に働いた人数)13.0%。会社からの評価5.0%。

これらのことを、簡潔にわかりやすく書類にまとめましょう。

職務経歴書の記入例や、具体的な書き方については、以下の記事で詳しく紹介しているので参考にしてください。

高卒転職者の職務経歴書の書き方のアイキャッチ画像高卒転職者の職務経歴書の書き方

3-3.目的意識を明確にする

高卒転職者は、働く上での目的意識を持つ方が良いです。

目的意識とは、いわゆるゴール地点のようなものです。

高卒転職者に目的意識がないと、向上心がなく怠惰になったり、ただ任された仕事をこなすだけになってしまい、スキルアップは望めません。

面接官は、そういった人は将来性がないので不採用にします。

  • 「転職してステップアップしたい」
  • 「資格を取得してキャリアアップしたい」

といった、目的意識をきちんと面接でアピールすれば採用に近づくでしょう。

3-4.面接官の気持ちを理解して返答内容を考える

面接官はほとんどが初対面です。

たくさんいる求人者の中から自分を選んでもらうには、面接官の気持ちを理解した返答をしなければなりません。

面接官が、

  • 「こういう答えだったら納得するだろうか?」
  • 「この答えだと好印象だろうか?」

と反応を想定しておくと、面接で評価が得られる返答内容を考えられます。

特に主体性があり、実行力のある人材は評価されます。

「一緒に働きたい」と思ってもらえるような、返答内容を用意しておきましょう。

3-5.熱意を伝える

この頃の転職希望者には、「どうしてもこの企業に入社したい」という熱意がある人が少ない、と面接官からよく聞きます。

熱意がない人は、仕事で試行錯誤をしないので、一緒に働いていく上で足手まといになることがあるので、企業は採用しないことが多いです。

熱意がある人は、大きな壁が立ちふさがっても、試行錯誤してその壁を乗り越えようとしてくれるので、企業から求められます。

高卒転職者で、資格がなければ「アピールすることが少ない」と思い込んでいる人が多いかもしれないですが、アピールポイントは経歴や実績だけではありません。

言葉や態度で、熱意をアピールすることができます

企業研究などの事前準備をしっかりして、

  • 「この企業で働きたい」
  • 「この企業で成長したい」

という熱意を伝えられると、面接官から好印象になり採用に近づくでしょう。

3-6.資格を取得する

就きたい仕事があり、それに必要な資格であれば勉強して取得するとよいです。

資格があれば、職種の選択肢も広がり、キャリアアップや収入アップも目指せます。

日本の資格・検定ではこちらが人気です。

☆就職に役立つ資格・検定 TOP10

  • No.1 日商簿記検定
  • No.2 TOEIC® Listening & Reading Test
  • No.3 宅地建設取引士(宅建士)
  • No.4 マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)
  • No.5 ファイナンシャル・プランニング技能検定
  • No.6 実用英語技能検定
  • No.7 日本漢字能力検定(漢検)
  • No.8 基本情報技術者
  • No.9 ITパスポート(iパス)
  • No.10 自動車運転者

☆女性に役立つ資格 TOP10

  • No.1 日商簿記検定
  • No.2 TOEIC® Listening & Reading Test
  • No.3 秘書検定
  • No.4 マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)
  • No.5 ファイナンシャル・プランニング技能検定
  • No.6 看護師
  • No.7 実用マナー検定
  • No.8 日本漢字能力検定(漢検)
  • No.9 実用英語技能検定
  • No.10 薬剤師

出典:『日本の資格・検定

ただし、資格ではなく実務経験を考慮して採用する企業が増えてきました。

やみくもに資格を取得するのではなく、採用が有利になる資格や検定かを確認してから取得してください。

3-7.とりあえずのアルバイトは要注意

転職活動にもお金がかかり、生活をするのにもお金は必要です。

ですが、転職期間中に「なんとなく」「とりあえず」とアルバイトばかりしていると、なかなか転職活動が進まないことがあります。

優先するべきことは、もちろん転職活動です。

転職活動に力を入れるためにアルバイトをする際の注意点をいくつかあげておくので、参考にしてください。

  • 勤務日数を少なくする
  • 土日や、夜の時間だけのバイトに変更する
  • アルバイト先に急なシフト変更の可能性があることを理解してもらう

アルバイトをし過ぎてストレスになったり、疲れが出て転職活動に支障をきたすのであればアルバイトをしないほうがよいです。

アルバイトは、無理のない範囲内で行いましょう。

4.ブラック企業を避けるコツ

ブラック企業を避けるコツのアイキャッチ画像

これから働く場所がブラック企業ではないか、みなさんも不安に思われているでしょう。

ブラック企業を見極める方法をいくつかあげているので、参考にしてください。

4-1.企業のホームページを細部までみる

企業のホームページを見て、違和感を感じることはないでしょうか。

下記のことに注意しながら、ブラック企業ではないか確認していきましょう。

「会社概要」や「売上高」の記載がない
「会社概要」の説明がほとんど記載されていないと、会社でどのような仕事をしているかよく分からないです。

「売上高」や「資本金」が空欄になっている企業は、知られたくない情報は掲載しない場合があります。
長い間更新されていない
何年か前の、ブログやイベント情報が掲載されたまま放置されていたり、最近の情報が全く掲載されていないなど、更新日がだいぶ古いものは、ホームページに携わる人材がいないか、業務が滞っている状態が考えられます。
誤字脱字が多い
企業の顔となるホームページの重要性を理解しておらず、読む人のことが考えられていないです。

激務のため、チェックできていなかったり、業務のずさんさが見え隠れしています。
経営者を親族で固めている
社長から役員まで、全て親族の名前が記載されていると、親族が優先して昇給し、出世の道は遠ざかる傾向にあります。

社員に家族が働いていたりすると、注意の仕方が違っていたり、業務量を増やされたりと、えこひいきされることがあります。

親族ともめることもあり厄介なことがあります。
プライバシーポリシーの表記がない
プライバシーポリシーとは、「当社は個人情報をしっかり取り扱っています」という内容のもので、それを記載していることにより、企業の信頼性が高まります。

記載がないと、法的なことを守ろうとしないのか、後まわしにしている可能性があります。

以上の項目に当てはまる場合は、ホームページの管理ができないブラック企業の可能性があるので注意が必要です。

ホームページがしっかり管理されいるか調べて、書かれている内容に共感できるかチェックしてから応募しましょう。

4-2.求人情報をみる

求人情報欄の中に、ブラック企業がわかるポイントがいくつかあります。

長期間求人が出ている

入社したのにすぐ退職している可能性があり、常に求人が出たままの状態があります。求人掲載日を見てみましょう。

給与の記載が曖昧

明確に給料が記載されていない場合、ノルマの達成・未達成などで給料が大きく変動する可能性があります。

また、ノルマを達成できなかった場合、自腹を切らされる企業などもあるので注意が必要です。

すごく高すぎる給与も、ただ注目してもらうためだけの場合や、昇給がなくハードワークなだけであったり、残業代や歩合が上乗せされた金額の場合があるので注意してください。

募集要項が緩い内容

誰でも採用されるような求人内容であれば、とりあえず大量に採用し、優秀な人材以外は使い捨てにすることを目的にした募集要項にしている場合があります。

「未経験歓迎」「年齢・資格不問」などのキーワードも怪しい場合があるので注意してください。

仕事内容が不明確

具体的な仕事内容が書かれていないので、実際仕事に就くと下記のように違う場合があるので調べてから応募しましょう。

  • 「ルート営業」や「企画営業」などと記載されているのに、実際は人がやりたがらない「飛び込み営業」である
  • 「接客・レジ応対」などと記載されているのに、掃除や洗い場などの裏方作業ばかりさせられる

     ・
     ・
     ・
     ・

全てが該当するとは限らないですが、求人情報を見る際は上記のことを意識しながら、同業他社と比較できるものは比較して求人情報を見ていきましょう。

4-3.人材紹介会社で相談する

人材紹介会社のキャリアアドバイザーに相談する

ブラック企業に関して、キャリアアドバイイザーが社内間でブラック企業予備軍として扱っている場合があります。

ブラックリストに入る企業の特長

  • 何人もの人材を送り込んでも、数か月で辞めてしまう
  • 残業代を払わない
  • 不当解雇された
  • 上司に暴言をはかれる

このような情報を、事前にキャリアアドバイザーに確認していれば、ブラック企業を避けて応募できるでしょう。

その企業で採用された方と話すことができるか確認する

採用者から話が聞ける場合は、現状を知ることができるので判断しやすいです。

4-4.離職率をみる

離職率が高い

求職者が、採用されてもすぐに辞めている可能性があります。人材紹介会社や、ハローワークから採用された人がいれば、担当者が理由を知っている場合があるので、確認してみましょう。

就職四季報

離職率や企業情報を掲載しているので参考にしてみてください。

ですが、業種で平均的な離職率が違っていたり、離職率が高い=ブラック企業というわけではないので、決めつけないようにしましょう。

4-5.ネットを活用する

企業口コミサイトを閲覧する

以前に働いていた人の体験談や、悪い口コミなどが書き込まれている場合は注意しましょう。下記のような企業の口コミが掲載してあるサイトがあるので、参考までに見てみてください。

ただ、ネットの情報は100%正しいわけではないので、信じすぎないようにしてください。

4-6.面接の際に観察する

以下のような特徴がある企業は注意が必要です。

  • 電話口での話し方や、面接での対応の際、話し方や言葉使いが乱暴である。
  • 採用担当者の態度が威圧的であったり、上から目線で偉そうである。
  • 面接がすぐに終わって、あまり人材重視してなさそうである。
  • 社内がちらかった状態である。

面接で緊張しているとは思いますが、少し回りなども気にして面接を受けましょう。

5.収入アップを実現する方法

収入アップを実現する方法のアイキャッチ画像

転職者が、実は気になっている「収入アップの方法」

なかなか人には聞きづらいことなので、ここで解説していきます。

5-1.インセンティブ制度のある企業を探す

営業職に多いのですが、月間目標を達成した社員に、報酬手当を支給するインセンティブ制度を導入している企業であれば、収入アップは実現します。

インセンティブ制度の例を少し上げていくので、参考に見ていきましょう。

特別賞与制度
どの企業にもよく用いられるインセンティブ制度で、自分の成果が評価され特別報酬がもらえる制度になります。

月給にプラスするか特別賞与として支給される、金銭的なインセンティブ制度です。
社内表彰制度
優秀な成績をあげた社員を表彰するインセンティブ制度で、金銭的なものではない場合がほとんどです。

社員のモチベーションをあげる効果がある、心理的なインセンティブ制度です。
報酬旅行・特別休暇制度
優秀な成績をあげた社員に、海外旅行や特別休暇を支給するインセンティブ制度で、こちらも金銭的なものではない場合が多いです。

社員の休息を図るものが多く、リラクゼーション的なインセンティブ制度です。

インセンティブ制度で収入アップを実現するなら、自分の頑張り次第で給料に反映される「特別賞与制度」にチャレンジするとよいでしょう。

5-2.成長している業界を見極める

就職四季報を参照すると、上場企業だけでなくさまざまな企業の平均年収を見ることができます。

業績が伸び続けていれば、年収がアップしたり、インセンティブ制度を導入する可能性が高くなり、収入アップにつながります

そこで、成長している業界をあげていくので見ていきましょう。

IT業界
年齢層に関係なく、スマホの普及率が上がっているので、スマホを使用したサービスが好調で売上を伸ばしている企業が多いです。

AI(人工知能)の導入や、さらなるITの進化によりIT業界は今後も成長していく業界になります。

業界全体が成長している中、人材が不足している業界なので、他の業界より給料が高くなります。
医療・介護業界
少子高齢化により、高齢者をターゲットにした市場が増え、今後も需要がある業界です。

ですが、現在でも医療・介護業界は人手不足の問題があります。

問題を解消していかなくては、病を患っている人や介護が必要な人たちを救えなくなるので、将来的に待遇や賃金が改善され安定する業界といわれています。

2025年には、団塊の世代が75歳を超え後期高齢者となり、国民の3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上の高齢者となります。

急速に高齢者が増加するといわれているので、今後も必要性のあるこの業界は急速に成長していく業界になります。
エンタメ・娯楽業界
スマホを持つ人口が増えている現在、スマホを使用したエンタメに関するゲームや音楽アプリなどもたくさんダウンロードされ、今後もエンタメ・娯楽業界は成長していく業界です。

大手企業で、週休3日制度を取り入れている企業があり、現在増えつつある複合商業施設で、余暇を過ごす人々が多くなるといわれています。

エンタメ・娯楽業界は、海外でも注目されるコンテンツが含まれていることもあり、急成長する業界になります。

5-3.キャリアが活かせる職に就く

自分が持っている資格や専門的なスキルによって、給料が優遇される場合があります。

キャリアを活かして実績を上げれば、高い評価をされる可能性があり、収入アップやマネージャーなどの役職に昇格することができます。

前職での経験により、給与に反映する場合があるので、求人募集欄をチェックして、自分の知識やキャリアを活かせるかどうか見定めましょう。

5-4.昇格を目指す

簡単には昇格できない時代と言われますが、昇格している人はたくさんいます。

以下の内容を念頭におけば、昇格に近づけるでしょう。

社内や、関連企業の人脈を作る
社内間において、人と人とのつながりが良好である人は、周りから尊敬され支持されることが多くなります。

仕事を安心して任されるようになれば、取引先や関連企業からの信頼度が上がり、目標達成や業績アップをすることで、昇格につながります。
チームをうまく使えるようになる
仕事をしていく上で、チームで連携していかなくては任務を遂行できない場合があります。

人を使うことができなければ、いくら優秀でもリーダーやマネージャーなどに昇格できなくなります。

自分のことだけではなく、チームのこと全体に目を向けられる人は、おのずと周りを動かす力がついていき、仕事も円滑に回るようになるので、そういった実績が認められ昇格につながります。
社内目標を達成させる
社内目標を達成できれば、特別賞与などがもらえる場合があります。

社内目標を何度も達成し続けていれば、昇格につながります。
会社で必要な資格を取得する
仕事に使える資格を取得すれば、昇格につながる場合があります。

5-5.残業を増やす

残業代は割増賃金になるので、残業をすることで収入アップが期待できます。

残業代の種類と、賃金の割増率は下記のようになっています。

  • 法定時間外労働 25%
  • 法定時間外労働(1か月60時間を超えた場合) 50%
  • 深夜労働 25%
  • 休日労働(法定休日に労働した場合)35%
  • 法定時間外労働+深夜労働 50%
  • 休日労働+深夜労働 60%

「週40時間、1日8時間」を超えたら、割増賃金として計算できます。

休日出勤や、深夜勤務も割増賃金になるので、収入を増やすために上手く使うことができます。

5-6.副業をする

以下のグラフによると、収入アップを実現した人が最も多いのは、「副業・ダブルワーク」という結果が出ています。

副業を認めていない企業もまだ多く存在しているので、まずは就業規則を確認して、本業に差し支えないのであれば考えてみるのもよいでしょう。

年収800万円以上のビジネスパーソンの収入アップにつながったこと。1位副業・ダブルワークをする。
出典:キャリアコンパス

副業は、ネットで簡単にできるものもあれば、お金を投資したり、体力を使ってするものなどさまざまな種類があります。

副業を継続してできるか調べてみて、自分にあったものをみつけてみましょう。

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