面接官が記入する面接評価シートには、どのような事が書かれているのか?
最終更新日:2018年1月12日
面接の最中には、面接官がなんらかの書類に記入していることがあります。
この書類は応募者の評価を書類として残しておくための、「面接評価シート」です。
面接官は1日に20人、30人と面接することがあり、後になると評価が分からなくなるので、書類に残します。
採用するか、採用しないかに大きな影響を及ぼす面接評価シートには、どの様な内容が書かれているのでしょうか?
人物評価、前職の経験、転職先条件の3要素がチェックされる
就職活動時には、「素直である」「継続力がある」「論理的に話すことができる」など人物評価が重視されます。
しかし、転職活動時には、「人物評価」に加えて、「前職での経験や身につけた技術」、「転職先への希望条件」などが確認されることになります。
この3要素を面接の質問でチェックして、面接評価シートに3段階や5段階で評価することが多いです。
例を見てみると
- ビジネスマナーが身についているか? A B C
- 遅刻や提出物を忘れたりしていないか? A B C
- 円滑なコミュニケーションがはかれているか? A B C
- 当社でも役に立つ実績を残しているか? A B C
- 前職で身につけた技術を当社でも活かす事が出来るか? A B C
- 給料の交渉は完了したか? A B C
- 転勤にも対応可能か? A B C
このように、前もって評価すべきポイントが評価シートに明記されており、それらを確認後に段階に応じた評価をすることになります。
確認項目は、1面接につき30項目近くあることも多く、それらを質問をすることで全て確認することになります。
面接評価シート対策
面接評価シートが上記したような形式のものを採用している企業は非常に多いです。
この形式の場合、各項目を全て確認する質問が必要になってくるので、質問内容が他の応募者と同じ内容になることが多いです。
ですので、同じ企業の面接に参加したことがある転職者がいた場合、どういった内容の質問がなされたかを確認しておくと同じように質問されるケースは非常に高いです。
また、どれだけ項目が多くても、確認しているのは上記した3要素である、「人物評価」「前職での経験」「転職先への条件」です。
これらの3要素で確認されそうな質問を自分で考えておいて、想定回答を用意しておくのもよいでしょう。
面接評価シートを使えば、応募者同士を比べることが簡単にできます。
他の応募者と比べられた時に少しでも評価が高くなるよう、自らの魅力を存分にアピールできるように準備しておく必要があります。
最終面接は、面接評価シートが存在しない
面接評価シートは、採用担当者や人事の社員などが後の役員や社長などに応募者の評価を伝えるためにも使われます。
最終面接では、1次、2次面接での評価シートを参考にしながら面接が行われることになるのですが、最終面接官には記入すべき評価シートは存在しません。
そういったことから、それまでの面接とは全く違った質問がされたり、人物評価のみが重視されて世間話をするだけで終了するようなこともあります。
社長や役員が技術者出身で、技術者を採用する場合には、専門的な技術に関する話を延々とするようなこともあります。
最終面接だけは、形式的な面接になる可能性は非常に低いので柔軟に対応できるようにしておきたいです。
最終面接までいけば採用される可能性が高いとよくいわれますが、気の緩みから大きな失敗をして不採用になるケースもあるので注意しておきましょう。
まとめ
面接の裏側の面接評価シートについて見てきました。
面接評価シートの内容が何となく分かったと思うのですが、あまりにも面接評価シートを意識しすぎてぎこちない面接にならないようには注意して下さい。
面接対策はしつつも、面接には自然体で参加するという姿勢でいると良いのではないでしょうか。