子供がいる、高卒女性が働きやすい職場とは?
最終更新日:2018年2月13日
子供ができて、子育てをするために退職する女性は多いです。
しかし、女性の活躍が期待される中で、企業も子連れの女性が働きやすい環境を整えはじめています。
子供のいる女性が働きやすい職場とは、どういった職場なのかについて紹介していきます。
1. 企業内保育所設置企業
待機児童といわれる、幼稚園や保育所に入れない子供が増えて、退職する女性が多くなっていることから、「企業内保育所」を設置する企業が増えています。
企業内保育所は、企業が企業内や企業の近くに保育所を設置して、従業員が、そこに子供を預けられるサービスです。
通常の保育所だと、子供を保育所に連れて行ってから、通勤をしなければならないので時間も手間もかかってしまいます。
しかし、企業内保育所であれば、通勤先に保育所があるので母親と子供が一緒に通うことができます。
また、企業が設置していることから、企業の都合に保育所が柔軟に対応してくれるのも良い点です。
急な残業や休日出勤が発生した場合でも、それらに対応できる保育サービスを提供している企業も多いので、子供のことを心配せずに働くことができます。
子供を預けるので安全面などは大丈夫かと思う人も多いとは思いますが、企業が独自に保育所を作るということは少なくなっていて、保育所を運営している企業に委託しているケースが多いです。
委託された企業は、これまでに蓄積したノウハウを活かして、設置企業の事情も考えて、企業内保育所を作るので、安全面はもちろん働く女性が利用しやすい保育所になっていることが多いです。
企業内保育所を設置していることは、企業が求人を出す際のアピールになるので、求人情報にも情報が掲載されていることが多いので、求人探しの際にチェックしてみるとよいでしょう。
2. 限定正社員制度がある企業
アルバイトやパートであれば、比較的子育てもしやすいのですが、やはり給料が安くなってしまうのがネックです。
そういった時に限定正社員制度のある企業に勤めていれば、通常の正社員よりも子育てがしやすく、給料も正社員よりは少なくなるもののアルバイトなどよりは高い金額が期待できます。
限定正社員というのは、働く地域を限定したり、残業がなかったり、職種の変更がなかったりする正社員のことです。
通常の正社員の場合、残業があって長時間働かされたり、転勤が命じられて他県に勤めなければならなかったり、職種の変更がいい渡されたりします。
こういった正社員の働き方では働けない人がいるために、新しく用意されたのが限定正社員です。
限定正社員は働き方が限定される一方で、給料も正社員に比べると安くなります。
しかし、限定正社員から正社員へ、正社員から限定社員への変更が認められている職場が多いことから、子育ての時期だけ限定正社員になって、子育てが落ち着いたら正社員に戻るという方法もあります。
限定正社員を導入する企業は大手を中心に増えてきており、求人サイトでも探せば案外簡単に見つかります。
理想をいえば、企業内保育所と限定正社員制度が完備されている企業が、子育て女性にとって非常によい職場ということになるのかもしれません。
3. 子連れ制度がある企業
子連れ制度という、職場に子供を連れてきて面倒を見ながら仕事ができる制度を導入する企業が出てきています。
小さい子供は保育所に預けるよりも近くに親がいた方が安心できます。
また、小学校に上がってからの長期の休みの期間を子供だけで過ごすことに不安がある親にとってもメリットがあるようです。
ただし、他の社員には迷惑がかかることになるので、別室で仕事ができたり、社員の理解が得られる仕事でないと難しいようです。
導入している企業も、まだ実験段階であるということが多いようです。
将来的にこの制度が広がっていくのかは未知数なのですが、仕事への影響はやはり回避できないようですので、導入する企業の増加はなかなか進まないかもしれません。
今の段階で子連れ制度を導入している企業は数えるほどしか存在しないのですが、興味がある人は一度検索して探してみるとよいでしょう。
4. まとめ
まだまだ女性の働きやすい環境を作ることは、企業にとって実験段階にあるのかもしれません。
しかし、女性の働きやすい職場を作ろうとしている企業は確実に増えてきているので、今後にも期待できそうです。