転職後、指導者の立場になったら気をつけたいこと

最終更新日:2017年7月24日

転職後、指導者の立場になったら気をつけたいことのアイキャッチ画像転職をする人には、20代後半位の人が非常に多いです。

こういった年齢になると、転職後、指導者としての立場になっていく人も多くいます。

ここでは、指導者の立場になったときに、気をつけたい事を紹介していきます。

あなたの常識は、後輩の非常識

はじめて指導する立場になった人には、新人や後輩がものを知らない事に驚くことが非常に多いです。

請求書の書き方や、ビジネスメールの書き方といった事であれば、新人なので知らなくてもしょうがないと思うはずです。

しかし、学生時代に習っている漢字や簡単な計算が出来ないとなれば、憤ってしまう人も多いのではないでしょうか。

こういった時に、「そんなのは常識だ」と投げやりにいってしまう人が非常に多いので、注意したいです。

この常識という言葉、安易に使ってしまいがち(私も時々使ってしまうのですが・・・)なのですが、言われた側は腹が立つだけで、何の指導の効果もないのです。

逆に反発心や、質問することで恥をかくのではということから、今後分からない事があっても質問してくれなくなる可能性があるので使うのは控えるべきといえます。

どんなに常識的に思えることであっても、他の人にとっては常識ではないことが山ほどあるということを、指導者はまず認識しておかなければならないでしょう。

そして、質問してくるという事は、はじめて出くわした問題である可能性が高いので、どんなに簡単そうな事でもきっちり説明した方がよいです。

しかし、どんな質問でも怒らずに説明していると、何度も同じ質問をしてくる人も少なからずいます。

こういった人が出てくるのを抑制するために、一度解説した事については覚えておいて、2度、3度説明を求めてきたときに、「それは以前説明した内容だけど」という前置きをしてから、もう一度説明するとよいです。

こうすることで、1度の質問は良いけど、同じ質問はしてはいけないと後輩が思ってくれるので、メモに残したり、しっかり覚えておくようになります

「常識だろ」で終えてしまって、今後、1度も質問してもらえなくなるよりは、何倍も効果的であるはずです。

後輩に応用を求めない

指導をしていると、新人や後輩の中にも、できる人と、できない人がいる事に気づきはじめます。

できる人というのは、1を聞いて10を知るタイプの人で、一つだけ説明すれば、それを応用してどんどん新しい事にチャレンジしたり、他の方法を見つけたりします。

こういった人がいると指導者としては非常に頼もしく感じるのですが、できる人を基準とすると、普通の人やできない人の指導でつまづいてしまいます

できない人というのは、一度聞いてもそれがすぐに出来ない事もありますし、当然、応用をする余裕はないのです。

そういった人に対しても、できる人を基準にして応用を期待し、できない事に落胆しているようでは、指導者としてはまだ未熟といえるでしょう。

何人かの後輩を指導する立場になったとしても、まず言ったこと以上に求めないという事を守るようにしたいです。

逆に言えば、言っていないことは出来ないと考えておかなければならないという事です。

何となく、「あの資料を作っといて」と説明したとして、それが出来る人もいますが、それを指導者が期待してはいけないという事です。

「資料を作っといて」と頼むのであれば、事前に資料の作り方を説明していないといけません。

また、説明をする際には、誰でも理解出来るように明確な説明がされていないといけません。

上記した応用を期待するという事と同じですが、説明をしても、1〜10を順を踏んで説明するのではなく、1、3、6,9、10位の概要説明で後輩ができるようになると考えるのも無理があるのです。

できる人はこれ位の説明で良いものが出来てしまうので、錯覚してしまいがちですが、絶対に勘違いしてはいけません。

伝えるべき事を全て明確に指導したことを、できるようにしていくという事が一番大事なのです。

まとめ

ここに書いた失敗は、誰もが一度は経験することではないかと思います。

自分は既に簡単にできる、できる人はすぐにできる、という事から勘違いが始まるのだと思います。

子供と話すときには、子供の目線に合わせてといわれますが、後輩の指導でも後輩の目線に合わせた指導をするように心がけたいです。

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