2017年卒業、高校生の求人倍率が1.75倍に!
最終更新日:2017年7月24日
人材不足が続く中で、高校生への採用意欲が高い企業も非常に多いようです。
厚生労働省が発表した調査結果によると、2017年卒業の高校生の求人倍率が1.75倍(7月末時点)になりました。
6年連続の求人倍率上昇
今年の求人倍率の上昇で高校生の求人倍率は6年連続で回復していることになりました。
バブル時には、3倍を超える時期もあったのですが、今の1.75倍でもかなり高い水準といえます。
オリンピックに向けた建設需要による建築業界からの求人募集や、海外からの観光客の増加による宿泊業界からの求人が特に増えているようです。
その他業界でも前年比で10%を超える求人数増加になっています。
都道府県別にみると東京が最も求人数が多く37799人で求人倍率5.14倍となっています。
その他の求人倍率上位の都道府県は以下の通りです。
- 大阪 2.79倍
- 広島 2.47倍
- 香川 2.45倍
- 愛知 2.41倍
- 京都 2.24倍
逆に求人倍率が最も低いのは、沖縄で1747人で0.72倍です。
その他の求人倍率低位の都道府県は以下の通りです。
- 鹿児島 0.95倍
- 青森 0.95倍
- 熊本 0.98倍
- 和歌山 1.01倍
- 長崎 1.09倍
高卒転職者向けの求人倍率への波及も
高卒新卒者向けの求人が増える中で高卒転職者向けの求人も増加傾向にあります。
大卒以上という応募条件を設ける企業は減少する傾向にあり、高卒以上で応募可能な求人数がますます増える状況にあります。
こういった傾向は、少なくてもオリンピックが行われる2020年ころまでは継続していくと考えられます。
その先に関しても、人口減少に歯止めがかかる見込みが今のところないことから、ますます一人あたりの求人数が多くなっていく可能性もあります。
まとめ
2017年3月卒業予定の高校生の求人倍率が1.75倍となりました。
建設業や宿泊・飲食業で求人数の増加が顕著です。
求人倍率が最も高いのは東京都、最も低いのは沖縄となっています。
2017年9月27日掲載